ビザ取得の申請から受け取りまでの流れをわかりやすく解説
日本で外国人が滞在し、活動をするにはビザを受け取らないといけません。
活動目的に応じたビザを取得するためには必要書類を準備した上で、大使館や領事館で手続を行う必要があります。
このビザ取得に向けた手続はどのような流れで進むのか、申請から受け取りまでの流れをここで解説していきます。
申請手順1:ビザの下調べ
まずはビザの取得に関わる情報を調べていきます。
ビザを取得する必要があるのか、どんなビザが必要なのか、手数料はいくらか、必要書類は何か、これらの情報を調査しておきましょう。
取得すべきビザの種類は、日本にやってくる目的によって異なります。観光をしにやってくるのか、留学でやってくるのか、あるいはビジネスのためなのか、本人の目的に合ったビザを見極めます。ビザの種類が定まれば受給の要件も調べておきます。
なお、日本に滞在する期間が90日以内であってビジネス目的でもないこと、そしてビザ免除措置が取られている国であればビザは不要です。
そこで韓国や台湾、アメリカなど特定の国・地域からの旅行程度であれば基本的にビザは必要ありません。
※免除措置が取られている国・地域は69ある。
申請手順2:必要書類の収集
申請するビザの種類別に必要書類を確認し、それらを集めておきましょう。
種類問わず「パスポート」と「申請書」は必要です。
申請書はWebからダウンロードできますので必要事項を記入して作成しておきましょう。申請書には顔写真も貼付します。
他によく必要になるものとして「職業あるいは学生であることを証明できる書類」や「所得を証明できる書類」などがあります。
パスポートの有効期限に注意
申請時にパスポートが必要ですが、申請前に有効期限は必ずチェックしておきましょう。
当然、パスポートの有効期限が切れているものは使えません。更新手続を先に済ませておきましょう。
また、現在有効であっても滞在期間中に切れてしまってはいけません。滞在期間中に期限切れが起こらないことも要チェックです。
申請手順3:大使館または領事館での申請
ビザ申請書をダウンロードして作成まで進められれば、大使館もしくは領事館でその他必要書類とともに申請書を提出します。
申請人自身が直接出向いて提出することもできますし、他にも①代理人が出向いて提出する、②代理申請機関を使った申請、③eVISAによるオンライン申請、の方法があります。
なお、代理人により提出するときは委任状が必要です。これがないと代理権限の確認ができませんので、申請が受理されません。
また、ビザ発給が拒否されてから6ヶ月以内に同じ目的で再申請したときにも受理されない可能性があります。
申請手順4:審査~ビザの受け取り
申請書の提出後、即座にビザが発給されるわけではありません。いったん審査が行われますのでしばらく待ちましょう。
提出書類に不備があり指摘を受けたときは早急に是正して再提出しましょう。
形式的な問題がなければ発給を許可すべきかどうか、実態の審査に入ります。
審査に通過すれば通知が届きます。指定された日に、大使館や領事館でビザが押印されたパスポートを受け取ります。
ビザ発給が拒否された場合
ビザ発給が拒否されることもあります。そしてこのとき、審査に通らなかった理由は知らされません。拒否理由が教えてもらえないのはビザ取得の悪用を防ぐためであるともいわれていますが、違法な目的なくビザを取得したい方としても、その後どうすれば良いのかわからず困ってしまうでしょう。
再び申請することも可能ですが、拒否後何ら対策せずに再申請をしても通らない可能性が高いです。
そもそも、上述の通り同じ目的で申請をするなら拒否されてから6ヶ月間は待たないといけません。
このような事態に陥ることのないよう、最初の申請で確実に審査が通るように対策を講ずることが大事といえます。
ビザ申請の手続をスムーズに進めるためにも、拒否のリスクを下げるためにも、専門家への依頼をおすすめします。
ビザの取得にかかる期間
ビザの発給は、申請をした翌日から5営業日ほどが予定されています。手続に問題がなければこの期間に受け取ることができるでしょう。
一方で書類に不備があったり申請件数が多いタイミングであったりすると受け取りまでの時間がより長くかかってしまいます。
ビザの取得に関しては専門家のサポートも受けて対応するようにし、期間にも余裕をもって取り組むようにしましょう。
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